Herzogの気送管システムは、製造現場から分析室への各種試料の迅速な搬送を可能にします。
全てシステムで同一規格の気送子(カプセル)内に各種試料を格納し、ブロワーのエアーを使用した圧力搬送/吸引搬送、もしくはコンプレッサーや工場エアーを使用した圧縮空気で、気送子を6m/s~20m/sの速度で搬送します。
ダイバータを採用することにより、複数の送信ステーション(現場側)から1つの受信ステーション(分析室側)へ搬送するシステムの構築も可能です。
試料温度によりプラスチック製/アルミ製のどちらかの気送子を採用し、金属試料の場合には気送子の長寿命化や分析自動化におけるトラブル回避を図るため、気送子内部の形状を試料ごとに専用に設計します。
送信/受信ステーションはそれぞれ手動装置と自動装置のラインナップがあります。
自動運転の場合にはさまざまなオプションがあり、通常粉末試料の場合には送信ステーションは試料の自動計量・気送子への充填・搬送スタートを行い、
受信ステーションはハンドリングロボットや試料調製装置と組み合わせた自動化システムに応じた処理を全自動で行います。
使用目的、自動化範囲によって機器を選定しシステムを構築するため、詳しくはお問い合わせください。

① 送信ステーション HR-HSK/B（現場側）
② 受信ステーション HR-HSK/L（分析室側）
③ ブロワー HR-GS
④ ダイバータ HR-W2
⑤ 圧送/吸引 チャッキバルブ
⑥ 排気バルブ
⑦ 光通信ケーブル
⑧ コントロールPC PrepMaster

　石灰石や原料ミル、仕上セメントなど粉体の試料最終に適したサンプラー。
　スクリューが螺旋状に回転し落下してくる試料を受け止め、送信装置のミキサーへ断続的に落とす機構。
　コンタミ防止のため、サンプラー内の残試料は試料採取前に逆回転により廃棄します。

　粉体や粗め状試料のスポット採取に適したサンプラー。
　空圧駆動のピストンが定期的に一定量の試料を採取し、送信装置のミキサーへ落します。

　複数回採取した粉体試料を装置上部のミキサーにて混合撹拌し、均一化した試料を計量後、所定量の代表試料を気送子に充填し、
　分析室へ自動搬送します。
　ラボで試料を取り出された気送子は同一配管を通り元の送信装置に戻され、次の試料充填のため待機します。
　コンタミ防止のため、装置内は圧縮空気により毎回自動洗浄されます。

　オペレータが試料を気送子に詰め、手動で送信機にセットしスタートボタンを押すと、気送子は分析室に搬送されます。
　気送子の蓋の開閉は付属の手動開閉機構で行います。
　他の手動送信装置や自動送信装置と組み合わせ、様々なシステムを構築することができます。
　オプションで試料IDの入力、伝送、試料の処理方法を入力することも可能です。

　ロボットサークルまたはコンベア用自動受信装置。到着した気送子の蓋を自動開閉し、ロボットまたはコンベア上に試料を搬出。
　粉体試料は所定量を計量後、専用カップに移し搬出されます。
　気送子内の試料を所定量に分割し、共洗い用試料や他目的試料を作成することも可能。

　粉体試料のコンベアシステム自動化用受信装置。
　到着した気送子内の試料は、所定量を専用カップに移されコンベアへ搬出されます。
　装置内で試料ごとの日集めボトルの設置も可能です。

　手動で気送子を取り出し付属の開閉用治具で気送子の蓋を開閉。
　ロボットが気送子を取り出す自動化システムを構築することも可能です。

　エアーの吸引・吐出により一本の気送管で気送子を往復搬送します。

　現場側の2本(または3本)の気送管を分析室側の1本の気送管に統合する機器。
　組み合わせにより複数の送信装置対1台の受信装置での運用が可能です。

　外形Φ80mm、内径Φ75mmの炭素鋼製で表面は燐酸被膜加工。
　直管は6m、曲管は主にR=1,500mmまたはR=1,000mm。
　接合部は、溶接が一切不要の3ボルトクランプを使用するため、溶接作業は一切不要となり、
　容易に取り付け/取り外しが可能な上、気送子の蓋が外れたり、配管内に気送子が詰まることはありません。

　外径Φ72mmの円筒状。プラスチック製は常温試料用、アルミ製は高温粉体や金属試料用。各工場の試料形状に合わせた専用設計をおこないます。